構造的心疾患(SHD)カテーテル治療の多施設レジストリーグループ『OCEAN-SHD研究会』
Optimized CathEter vAlvular iNtervention Structual Heart Disease

youtube
instagram
facebook
Title :
Short-term dual antiplatelet therapy decreases long-term cardiovascular mortality after transcatheter aortic valve replacement
About :
各国のガイドラインをみてもTAVI後の抗血小板剤2剤併用は6ヶ月までと推奨されているが、この根拠となっている報告はない。また抗血小板剤2剤併用の期間とTAVI後のイベントの関係を評価したものはなく、本研究では1年以内にTAVI後のDAPTを中止とTAVI後1年以降の心血管イベントの関係を評価した。2588名の内TAVI後退院時にDAPTで1年間生存できていた1048名を解析対象(年齢85歳[中央値]、男性29.6%、STSスコア6.19[中央値])とし、退院時DATP・1年時にSAPTを「Stop-DAPT群」、退院時・1年時ともにDAPTであった患者を「DAPT群」の2群にわけて1年以降の心血管死を評価した。TAVI後1年以降の心血管死は28例で認められ、単変量・多変量・PSを用いたIPTW法で調整したCox回帰分析いずれにおいても1年以内にDAPTを中止した患者は1年以降の心血管死低減につながることが示された。TAVI後1年以降の心血管死の内訳で脳血管死・突然死が半数以上を占めていたが、おそらく不必要なDAPTの継続(=TAVI後1年以上継続)が頭蓋内出血などの出血事象を増やした可能性が考えられた。TAVI後DAPTの必要性ならびにその至適期間について評価には改めて別の臨床研究が必要であるが、いわゆる手術高リスクTAVI患者における術後の抗血小板剤使用についてはless invasiveが望ましい長期成績をもたらすことが示唆される結果となった。
Author :
Hioki H, Watanabe Y, Kozuma k, Kataoka A, Yashima F, Naganuma T, Araki M, Tada N, Shirai S, Yamanaka F, Mizutani K, Tabata M, Takagi K, Ueno H, Yamamoto M, Hayashida K. and on behalf of the OCEAN investigatros.

18