構造的心疾患(SHD)カテーテル治療の多施設レジストリーグループ『OCEAN-SHD研究会』
Optimized CathEter vAlvular iNtervention Structual Heart Disease

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Title
Evaluation of the incidence, timing, and potential recovery rates of complete atrioventricular block after transcatheter aortic valve implantation: a Japanese multicenter registry study
TAVI後の完全房室ブロックに関する検討
About
TAVI後に刺激伝導系が障害されることで完全房室ブロック(CAVB)に至る患者が存在するが、術後発症のタイミングと経時的な変化に関する検討は少ない。本試験ではTAVI後にCAVBに至った患者に関して、その発症時期とその後の経過に関する検討を行った。TAVI後の計696症例が登録され、TAVI後24時間以内に発症したCAVBを急性CAVB、24時間以降に発症したものを遅発CAVBとした。また、ペースメーカー植え込み後(PPI)のペースメーカー作動率が1%未満の物を非持続性CAVB、それ以外を持続性CAVBとし、これらの群間での違いを検討した。結果、CAVBに至ったのは48症例で全体の6.9%、急性CAVBは全体の4.6%で遅発性CAVBは2.3%であった。この48症例の中で23例が非持続性CAVBで急性CAVB群に有意に多かった。なお、CAVBが非持続性であると判断される前に21.7%の患者がすでにPPIされていた。また、術前の完全房室ブロックが持続性CAVBの唯一の独立予測因子であった。これらの結果は、今後のTAVI後CAVB患者においてペースメーカー植え込み時に生かされるべきである。
Author
Kagase A, Yamamoto M, Shimura T, Kodama A, Kano S, Koyama Y, Tada N, Takagi K, Araki M, Yamanaka F, Shirai S, Watanabe Y, Hayashida K. Evaluation of the incidence, timing, and potential recovery rates of complete atrioventricular block after transcatheter aortic valve implantation: a Japanese multicenter registry study. Cardiovasc Interv Ther. 2020 May 16. doi: 10.1007/s12928-020-00670-6. Online ahead of print.
加賀瀬Dr.