構造的心疾患(SHD)カテーテル治療の多施設レジストリーグループ『OCEAN-SHD研究会』
Optimized CathEter vAlvular iNtervention Structual Heart Disease

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Title
Appropriateness of Transcatheter Aortic Valve Replacement: Insight From the OCEAN-TAVI Registry
TAVI施行における適応適切性の検討
About
近年、TAVIの適応は拡大される傾向にあり、施行件数は飛躍的な増加を認めている。しかしながら日常臨床において、TAVI施行が目の前の患者にとって本当に有益かどうかが非常に悩ましい状況を数多く経験する。そうした状況への一助として、米国の学会が主導し、どのような患者に対してTAVI施行をすることが望ましいのか、あるいは望ましくないのかという問いに対して一定の基準を示した、適応適切性基準が2017年に発表された。本研究は、適応適切性基準に照らし合わせた場合、本邦で施行されたTAVIがどの程度において適切な適応のもとで施行されているかを評価したものである。結果として、大部分の症例が適切な適応のもとで施行されており、「適切ではない(Rarely Appropriate)」と評価された症例は、わずか4.9%〜6.8%であった。「適切ではない(Rarely Appropriate)」と評価された症例の特徴として、1)中等度以上の認知症を患っていること、2)平均期待予後が1年未満であること、3)二尖弁を原因とした大動脈弁狭窄症であることが明らかとなった。こうした症例に対して、適応をこれまで以上に慎重に検討していくことは、TAVI領域における医療の質の向上に寄与するものと考えられる。
Author
Inohara T, Vemulapalli S, Kohsaka S, Yashima F, Watanabe Y, Shirai S, Tada N, Araki M, Naganuma T, Yamanaka F, Ueno H, Tabata M, Mizutani K, Higashimori A, Takagi K, Yamamoto M, Shimizu H, Fukuda K, Hayashida K; OCEAN-TAVI Investigators. Appropriateness of Transcatheter Aortic Valve Replacement: Insight From the OCEAN-TAVI Registry. Circ Cardiovasc Qual Outcomes. 2020 Apr;13(4):e006146.
猪原 Dr.