構造的心疾患(SHD)カテーテル治療の多施設レジストリーグループ『OCEAN-SHD研究会』
Optimized CathEter vAlvular iNtervention Structual Heart Disease

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Title :
Patients’ characteristics and mortality in urgent/emergent/salvage transcatheter aortic valve replacement: insight from the OCEAN-TAVI registry
緊急TAVIの成績、緊急TAVIするかどうかの決め手とは?
About :
緊急TAVI(キンタビ)は「誰に?」「どのタイミングで?」行うか明確な基準はない。本研究では、OCEAN registryのキンタビ成績を報告し、キンタビを行う決め手について考察した。キンタビは、全体の5.4%(87/1613例)に対して施行された。キンタビ群は待機群よりも30日、1年死亡率(90.8%, 70.7%)は優位に高かったが、術前の状態を考慮すると、許容できる結果だった。かつTAVI1年後死亡のリスクファクターとしてキンタビは多変量解析で残らなかった。よってキンタビは、「躊躇する手段ではない」ことが示された。各々のハートチームが“キンタビ必要”と判断された因子は、フレイル、PAD、低アルブミン血症、低左心機能、中等度以上のMRを合併した患者だった。キンタビのPhaseは、「待てないTAVI(Emergent)」と「早くやった方が良いTAVI(Urgent)」の2つに分類される。「待てないTAVI(Emergent)」はEF低下、MR合併した症例であり、LFLGの症例である。MR合併例は見かけのEFもよくなるため注意が必要である。また「早くやった方が良いTAVI(Urgent)」は、フレイル、低アルブミン血症を伴う症例は、臥床期間が長くなることでリハビリによる回復も遅延するため、点滴加療を継続するよりはTAVIを検討した方が良い。また非TAVI施設においては、TAVI施設へ紹介のタイミングとして上記は判断材料に一つになり得る。
Author :
Yusuke Enta, Masaki Miyasaka, Masataka Taguri, Norio Tada, Masaki Hata, Yusuke Watanabe, Toru Naganuma, Masahiro Yamawaki, Futoshi Yamanaka, Shinichi Shirai, Hiroshi Ueno, Kazuki Mizutani, Minoru Tabata, Kensuke Takagi, Masanori Yamamoto, Kentaro Hayashida, on behalf of the OCEAN-TAVI investigators
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