構造的心疾患(SHD)カテーテル治療の多施設レジストリーグループ『OCEAN-SHD研究会』
Optimized CathEter vAlvular iNtervention Structual Heart Disease

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何故論文を書くのか?

“何故、論文を書くのか?” 大学院卒業のために必要、臨床的な疑問を解決したい、上司から強く薦められたなど、理由は様々だと思います。継続して書くには、“臨床的な疑問を解決しよう”との気合と忍耐が必要ですが、ニーズが高くない疑問だった場合には、ただの自己満足的な要素が大きくなることもあります。そんな時は、たいていアクセプトまで時間がかかってしまいます。ただ、時間がかかっても、論文が仕上がって雑誌に載った時には、努力が報われた感は格別です!自分自身は英語も得意ではなく、1本目の論文は、上司の薦め(強制?) で1年くらいかけて書き上げました。書いている時はしんどかったですが、アクセプトされた論文のPDFをみて感激したのを覚えています。また、今、ニーズが少ないトピックだったとしても、将来、その分野のニーズが出てきて、引用され始めるなんてこともありますので、実行の段階で大切なのは、最後までやり抜く力でしょうか? “こんな論文を書いてみたい”と自分自身が強く思った論文を二つ上げると、まず頭に浮かぶのは、急性心筋梗塞にprimary stentingを行った論文(Ref#1)とルーチンでのフォローアップ冠動脈造影の是非を検討した論文(Ref#2)です。研究が行われた時代も、登録症例数も異なる論文ですが、共通することは、日常診療の問題点に解決策を提示している事につきると思います。これこそ、臨床論文を書くモチベーションです。 とは、言っても、いきなりこんな素晴らしい論文を書く事はできません。出来る事は、小さなテーマからでも、書き続ける事でしょうか?たまには良い雑誌に受け入れてもらえて、他の病院の先生方から、論文を参考にしていますとご意見を頂けるとモチベーションも上がります。Reviewerやeditorからの善意あふれる、時には心無いコメントにも負けずに、臨床の忙しい毎日でも、コツコツと書き続けましょう!

Ref#1. Saito S, Hosokawa FG, et al. Primary stent implantation without coumadin in acute myocardial infarction. J Am Coll Cardiol. 1996 Jul;28(1):74-81.

Ref#2. Shiomi H, Kimura T, et al. The React Trial: Randomized Evaluation of Routine Follow-up Coronary Angiography After Percutaneous Coronary Intervention Trial. JACC Cardiovasc Inters. 2017 Jan 23;10(2):109-117.

山中 太Futoshi YAMANAKA

OCEAN-SHD 研究会 / 理事 / PI (TAVI)
湘南鎌倉総合病院 循環器科

長崎大学医学部卒業
2002-2005年
国立病院機構長崎医療センター
2005-2010年
国立循環器病センター心臓内科レジデント
2010-2015年
湘南鎌倉総合病院循環器科
2016-2017年
湘南鎌倉総合病院循環器科医長
2018-
湘南鎌倉総合病院循環器科部長

患者さんにとって最適で、安全な医療を提供できるように心がけています。