構造的心疾患(SHD)カテーテル治療の多施設レジストリーグループ『OCEAN-SHD研究会』
Optimized CathEter vAlvular iNtervention Structual Heart Disease

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論文を書く意味とは・・・

皆さん、今回は趣向をかえて論文を書くことをテーマにしてみました。あくまでも私見であり、私自身はいわゆる論文を書くという超エキスパートでは全くないです。日常診療の間に空いている時間を利用して論文作成している程度のスタンスで、感想文のような内容であることはご容赦下さい。

まず、医師になって漠然と診療に興味をもち循環器内科を選択したのですが、当時の指導医が非常に優秀で臨床に関する論文をたくさん書いていました。ちょうど医師4-5年目くらいに、その上司に論文を書く理由を質問したところ、“知的好奇心を満たすため”が返事でした。それを聞いて反射的に、“自分とは一生無縁である”というビリビリが背中を通過しました。
月日が経ち、その上司が一流雑誌に採択を重ねる姿を見て、自分もやってみようかな?くらいの気持ちで執筆しました。ほぼ全て自分の文章が跡形もなく修正され、1つ目の論文が採択されたのです。充実感もなく、指導を受けたという実感もなく(失礼な話ですが)、初めての論文は終了しました。
これを繰り返して7本論文を書いた(と言っていいのか?)医師として9年目、縁がありフランスTAVI留学となりました。わずかに基礎体力がついたのか、フランスでの論文作成は順調で、日本で論文を書いた意味があったと思ったものです。
留学のときに論文が書けたから日本で論文を書いた意味があったと感じるのは、いわゆる論文ありきで了見の狭い考えかもしれません。少しめぐり合わせも悪く、私と数人の後輩は大学を去ることになり、指導してもらった上司からあるメッセージをもらいました。For a patient, for patientsという言葉で、目の前にいる一人の患者さんのために臨床を頑張りなさい、目の前にはいないけど病気で苦しむ多くの患者さんに役に立つ研究に励みなさいというものです。
臨床医として、臨床と研究の両輪が大切であるから当然論文も書くのであり、論文を書く理由は昔もらった知的好奇心を満たすためだけではなかったのかもしれません。

特別な報酬もなく、論文を書くのは大変なので避けたいと思う気持ちもあったりします。ただし、もう一つ自分が考える論文を書く意味、それは患者さんへの供養だと思っています。自分が未熟であったために患者さんの経過が不良となってしまうこと、上手く表現できないですが、とにかく本当に辛く苦しいものですよね。
少しとりとめのない話になってしまいましたが、OCEANメンバーの皆さんにとって論文を書く意味とはなんでしょうか?そのどれもが正解だと思うのですが、発信されるすべての情報はfor patientsに役立つものとなるのでしょう。</p特別な報酬もなく、論文を書くのは大変なので避けたいと思う気持ちもあったりします。ただし、もう一つ自分が考える論文を書く意味、それは患者さんへの供養だと思っています。自分が未熟であったために患者さんの経過が不良となってしまうこと、上手く表現できないですが、とにかく本当に辛く苦しいものですよね。

OCEANは論文を書くこと(だけ)を主目的に結成された組織です。そしてその土台は当初からは想像もできないくらいに発展しました。もう完全に機は熟した感じです。ということで、引き続きみんなで楽しく論文書いていきましょ~!!

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山本 真功Masanori YAMAMOTO

OCEAN-SHD 研究会 / 理事 / PI (TAVI , Mitral , LAAC)
豊橋、名古屋ハートセンター 循環器内科

2003年
日本医科大学卒
2003年
日本医科大学千葉北総病院研修医
2005年
日本医科大学千葉北総病院循環器内科
2011年
パリ12大学付属アンリーモンドール病院
2012年
日本医科大学千葉北総病院集中治療室
2013年
豊橋ハートセンター

大切なことは、足跡ではなく足そのもの、日進月歩の循環器治療に、全力で取り組んで行きたいです