Title :
Tricuspid regurgitation and outcomes in mitral valve transcatheter edge-to-edge repair
M-TEER術後の三尖弁閉鎖不全症と予後の関係
About :
今回我々は、経カテーテル僧帽弁修復術(M-TEER)を行った患者さんの、術後三尖弁閉鎖不全症(TR)と予後の関係を解析した。TRは心不全患者の予後不良因子であることが知られているが、M-TEERを受ける患者においても同様に、TRを合併する患者では術後の予後が悪く、心不全入院や死亡のリスクが高いことが報告されてきた。しかし、これらはBaselineとなるM-TEER術前のTRの有無と、その予後への影響に着目した報告のみに限られており、①そもそもM-TEERにより僧帽弁閉鎖不全症が改善した際、TRはどのように変化するのか?②そのTRの変化は、M-TEER術後の予後にどのように影響を与えるのか?③TRの変化に寄与する因子は何か?といった点は過去に十分な検証がされてこなかった。そこで今回我々は、術前後のTRの状態変化により患者を4群に分け(No TR、New-onset TR、Normalized TR、Residual TR)、それぞれの予後を比較たた。その結果、①術前後ではTRのStatusが大きく変化し得ること、②術前と比較し、術後のTRの状態が予後と大きく関連すること(New-onset TR/Residual TR群の予後が悪い)、そして③TRの残存/増悪に関しては心房細動と三尖弁の弁輪径が重要な予測因子となることが確認された。TRに限った話ではないが、我々が何らかの治療介入を行った際は、その前後でしっかりと患者の状態を評価し、状態変化に細心の注意を配るべきだということが本研究でも示されたと考えている。今後普及が見込まれる三尖弁に対するカテーテル治療を含め、M-TEER後にはどのような患者に対し更なる治療介入が必要かを考察するうえで、臨床現場の一助になればと思う。
Author :
Shingo Matsumoto , Yohei Ohno , Satoshi Noda , Junichi Miyamoto , Norihiko Kamioka , Tsutomu Murakami , Yuji Ikari , Shunsuke Kubo , Yuki Izumi , Mike Saji , Masanori Yamamoto , Masahiko Asami , Yusuke Enta , Shinichi Shirai , Masaki Izumo , Shingo Mizuno , Yusuke Watanabe , Makoto Amaki , Kazuhisa Kodama , Junichi Yamaguchi , Toru Naganuma , Hiroki Bota , Masahiro Yamawaki , Hiroshi Ueno , Kazuki Mizutani , Daisuke Hachinohe , Toshiaki Otsuka , Kentaro Hayashida OCEAN-Mitral investigators
European Heart Journal, Volume 46, Issue 15, 14 April 2025, Pages 1415–1427, https://doi.org/10.1093/eurheartj/ehae924
Published: 28 January 2025




