構造的心疾患(SHD)カテーテル治療の多施設レジストリーグループ『OCEAN-SHD研究会』
Optimized CathEter vAlvular iNtervention Structual Heart Disease

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Title :
Predictive Factors of Cardiac Mortality Following TEER in Patients with Secondary Mitral Regurgitation
二次性僧帽弁逆流症に対する経皮的僧帽弁形成術施行患者における心臓死の予測因子の検討
About
経カテーテル左心耳閉鎖術では左心耳をWatchman deviceで閉鎖することで同部位での血栓形成及び血栓塞栓症を予防する。しかし、左心耳は左房の一部として左房圧の上昇に対する緩衝部位として働いている可能性も示唆されており、現に左心耳閉鎖による術後の左房圧の上昇や左房サイズ増大を報告した小規模研究が見受けられる。本研究では、左心耳閉鎖術後の左房サイズ、及びその予後への影響をOCEAN LAAC registryの大規模データを用いて調査した。術前、及び術後6か月の左房サイズが計測されている225例を対象とし解析を行った。全体としては有意な左房サイズの変化は見られなかった (55.0 [44.0, 70.0] ml/m2 vs. 55.0 [42.0, 75.6] ml/m2; P = 0.31)。しかし左房サイズが増加している症例も一定数みられ、多変量解析では術前の「左房サイズが小さい」、また「高い三尖弁逆流圧勾配」の二つが独立因子として残った。6カ月後の左房サイズの増大は、その後の心不全入院発生率と有意に相関がみられた (hazard ratio: 3.37 [95 % CI: 1.18-9.65])。しかし、この心不全入院発生率との関連は、術前の左房サイズが小さい群(≤ 55 ml/m2) には見られず、術前左房サイズが大きい群 (> 55 ml/m2) にのみ見られた。
本研究から明らかな左房への影響は特定できなかったが、術後の左房サイズの増大はその後の心不全入院の発生と相関しており綿密なフォローの必要性が示唆される。
Author :
Hideaki Nonaka, Masahiko Asami, Yu Horiuchi, Jun Tanaka, Daiki Yoshiura, Kota Komiyama, Hitomi Yuzawa, Kengo Tanabe, Mitsuru Sago, Shuhei Tanaka, Ryuki Chatani, Daisuke Hachinohe, Toru Naganuma, Yohei Ohno, Tomoyuki Tani, Hideharu Okamatsu, Kazuki Mizutani, Yusuke Watanabe, Masaki Izumo, Mike Saji, Shingo Mizuno, Hiroshi Ueno, Shunsuke Kubo, Shinichi Shirai, Masaki Nakashima, Masanori Yamamoto and Kentaro Hayashida; OCEAN-TAVI Investigators. Int J Cardiol Heart Vasc. 2024 Jun 21:53:101449. doi: 10.1016/j.ijcha.2024.101449.