Title:
Hemolytic Anemia Following SAPIEN 3 Ultra RESILIA Implantation (from the OCEAN-TAVI Registry)
SAPIEN 3 Ultra RESILIA 弁留置後の溶血性貧血について
About:
TAVI後の溶血性貧血が非代償性となり特別な治療を必要とする症例は、実際の臨床現場では稀である。しかしながら、最新デバイスであるSAPIEN 3 Ultra RESILIA(S3UR)が導入されて以降、弁留置後に臨床的に影響を及ぼす溶血性貧血の報告が散見されていた。本研究は、S3UR植込み後の溶血性貧血の臨床的特徴を明らかにすることを目的とし、2023年3月末から同年11月までにS3URを用いたTAVIを受けOCEAN-TAVI registryに登録された1070症例について解析を行った。溶血性貧血は、以下の基準を満たすものと定義した:(1) TAVI手技後3ヶ月以内におけるヘモグロビン値が2.0 g/dL以上低下に加えて、(2) 担当医師および血液専門医が、以下の基準のうちいずれか2つ以上を満たすことを根拠に、貧血の原因として機械的溶血を診断すること:(a)血清LDH>220 IU/L、 (b)ハプトグロビン値<0.5 g/L、(c)網赤血球数≥2%。1,070例の患者中、18例(1.7%)がTAVI後に溶血性貧血を発症した。これらの患者では、生来弁輪に対する人工弁のOversizing率が有意に小さく(-3.7%[-5.9%~0.1%]vs. 7.5%[0.6%~14.0%]、P <0.001)、PVL ≥mildである頻度がより高かった (Mild PVL:61.1% vs. 12.4%;Moderate-severe PVL:16.7% vs. 0.2%;P <0.001)を示した。特にOversizing率が-5%未満(33.3% vs. 1.3%、P <0.001)および-5%≤Oversizing率<10%(8.3% vs. 0.7%、P <0.001)の患者において、PVL ≥mildが溶血性貧血の発生率上昇に関連していた。
結論として、S3UR植込み後の非代償性溶血性貧血の発生率は決して無視できないものであり、本研究の結果は、TAVI後の溶血性貧血を引き起こす残存PVL ≥mildを最小限に抑えるため、自己弁輪に対して十分なOversizing率を有する人工弁サイズを選択することの重要性を支持するものである。
Author:
Ishizu K, Shirai S, Hayashi M, Morofuji T, Isotani A, Ohno N, Kakumoto S, Ando K, Yashima F, Nishina H, Izumo M, Asami M, Tada N, Yamawaki M, Naganuma T, Yamanaka F, Ohno Y, Ueno H, Noguchi M, Mizutani K, Takagi K, Suzuyama H, Yamasaki K, Nishioka K, Hachinohe D, Fuku Y, Otsuka T, Watanabe Y, Yamamoto M, Hayashida K; OCEAN-TAVI Investigators. Hemolytic Anemia Following SAPIEN 3 Ultra RESILIA Implantation (from the OCEAN-TAVI Registry). Am J Cardiol. 2025 Jun 15;245:71-80.




