- Title :
- Cardiac Damage in Degenerative Mitral Regurgitation Treated With Transcatheter Mitral Edge-to-Edge Repair
- About :
- 背景
- 器質性僧帽弁閉鎖不全症(MR)は、僧帽弁の構造的な異常による疾患であり、持続的な容量および圧負荷が心臓損傷(Cardiac damage)を引き起こし、心不全症状や死亡リスクの増加につながる。経カテーテル僧帽弁修復術(TEER)の導入により、変性MRに対する治療の実臨床は大きな変化を遂げているが、心臓損傷の程度と臨床転帰との関連については十分に解明されていない。本研究では、TEERを受けた器質性MR患者における心臓損傷の程度と臨床転帰との関係を評価した。
- 方法と結果
- 心臓損傷はエコー検査結果に基づき、以下の4段階に分類された:Stage 0(損傷なし)、Stage I(左室または左房の軽度損傷)、Stage II(左室または左房の中等度損傷)、Stage III(右心損傷)。主要な臨床転帰は2年後の生存率とされ、心不全の再入院率や症状の改善も副次的指標として評価された。
- 579人の患者の内訳は、Stage 0が1.4%、Stage Iが13.1%、Stage IIが55.1%、Stage IIIが30.4%であった。TEER後の2年間の生存率は、Stage 0で100%、Stage Iで89.5%、Stage IIで78.9%、Stage IIIで75.3%であり、心臓損傷が進行するほど死亡リスクが高いことが示された。また、どの心臓損傷の段階でも、TEER後に心不全による再入院率と症状の改善が認められた。さらに、MRの再発リスクにも段階間で差が見られた。
- 結論
- 本研究で明らかになった主な点は以下の通りである:
- 1. 器質性MRにおける心臓損傷の段階分類は、臨床転帰と関連がある。
- 2. 進行した心臓損傷は、TEER後の死亡リスクの増加と関連している。
- 3. TEERは心臓損傷の程度に関わらず、死亡リスクや再入院リスクを軽減し、
- 症状改善に寄与する可能性がある。




