構造的心疾患(SHD)カテーテル治療の多施設レジストリーグループ『OCEAN-SHD研究会』
Optimized CathEter vAlvular iNtervention Structual Heart Disease

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Title:
Atrial Fibrillation and Tricuspid Regurgitation in Patients Undergoing Mitral Valve Transcatheter Edge-to-Edge Repair
M-TEER患者における心房細動と三尖弁閉鎖不全症の関係
About:
M-TEER後のTRが予後不良因子であることをEHJに報告させていただき、この研究はその続編かつ深堀編として解析、論文執筆を行いました。
本研究では、M-TEERを受けた患者におけるAFとTRの関係、および予後への影響を検討しました。OCEAN-Mitralレジストリのうち、周術期TR評価がなされていた3,666例を解析し、AFの有無と退院時の有意TR(中等度以上)をもとに4群に分類し主な解析を行っています。
この研究の患者群全体では、AFは61.5%に認められました。AFの有無によりTRの周術期変化をみてみると、まず術前TRを有する患者はAF群でNo AF群よりも多く(45.4% vs 24.1%)、またM-TEER後を受けてもAF群ではTRが改善しにくく、術後もTRはAF群で多く認められました(36.8% vs 16.2%)。また、AFやTRが右心に対しどのように影響するかという問いにアドレスしてみると、AFは右室機能障害(RVFAC、TAPSE)との関連があり、TRは右室拡大(RVDd-mid)と関連が強いことがわかりました。また術後の予後に関しても、退院時の有意TRは独立して心血管イベントのリスクとなっていましたが、とくにAF合併例での影響が大きいのではないかという結果が出ております(P for interaction=0.02)。
M-TEER前後のTRの変化は重要な予後規定因子となるのは前回の報告通りですが、本研究からは特にその傾向がAF患者で強いことが示されたことから、AF患者では特にTRの有無に着目したうえでM-TEER治療を検討していく必要があることと、またAFを早期から予防することの重要性が示唆されたと考えています。
TriClipも本格的に始まりそうですので、この辺りの知見を整理していくことは今後も大きな研究テーマとなる気がしています。
Author :
Matsumoto S, Ohno Y, Noda S, Miyamoto J, Kamioka N, Murakami T, Ikari Y, Kubo S, Izumi Y, Saji M, Yamamoto M, Asami M, Enta Y, Shirai S, Izumo M, Mizuno S, Watanabe Y, Amaki M, Kodama K, Otsuki H, Naganuma T, Bota H, Yamawaki M, Ueno H, Nakazawa G, Hachinohe D, Otsuka T, Hayashida K; OCEAN-Mitral Investigators
JACC Cardiovasc Interv
. 2025 Dec 1:S1936-8798(25)02701-3. doi: 10.1016/j.jcin.2025.10.041. Online ahead of print.
PMID: 41518359