構造的心疾患(SHD)カテーテル治療の多施設レジストリーグループ『OCEAN-SHD研究会』
Optimized CathEter vAlvular iNtervention Structual Heart Disease

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Title:
Incidence, predictors, and clinical impact of hypoattenuating leaflet thickening following SAPIEN 3 Ultra RESILIA implantation
SAPIEN 3 Ultra RESILIA 弁留置後のHALTについて
About:
背景:最新世代のSAPIEN 3 Ultra RESILIA(S3UR)弁は、弁尖の抗石灰化コーティングや交連部の縫い方変更など、弁尖設計に複数の変更が加えられている。しかしながら、S3URを用いたTAVI後のHALTに関する確立されたデータは存在しない。
目的:本研究は、S3UR植込み後のHALTの臨床的特徴を明らかにすることを目的とした。
方法:OCEAN-TAVI registryのCT sub-studyとして、S3UR植込み後30日以内に心臓CT検査を受けた患者を前向きに評価した。HALTの有無およびTHVの形態学的計測について、独立コアラボにより解析が行われた。
結果:対象となった445例の患者のうち、TAVI施行後30日以内にHALTが検出されたのは95例(21.3%)であった。20 mm および 23 mm のS3UR は特有の交連部の構造を有しているが、HALT の発生率には影響を与えなかった(23 mm 以下のサイズでは 22.1%、26 mm 以上のサイズでは 20.2%、P = 0.636)。HALT発症と独立して関連していたのは、横から見たときに中央部がくびれたような砂時計型の人工弁拡張(P <0.001)および上から見たときの人工弁尖の非対称的拡張(P = 0.002)であった。HALTの重症度が高いほど、30日時点の平均大動脈圧較差が高くなる傾向が認められた(HALT >25% vs HALT ≤25%:10.3 [IQR 7.0-13.0] mmHg vs 8.6 [IQR 6.3-11.6] mmHg;P = 0.007; HALT >50% vs HALT ≤50%:11.5 [IQR 7.0-14.3] mmHg vs 8.9 [IQR 6.3-11.9] mmHg;P = 0.002)。
結論:S3URにおけるHALT発生率は、前世代SAPIEN 3で既に報告されている発生率と同等であった。HALTの重症度が血行動態に及ぼす影響を考慮すると、人工弁の変形できるだけを回避するための戦略的計画が必要となる可能性がある。
Author:
Ishizu K, Shirai S, Hayashi M, Morofuji T, Isotani A, Ohno N, Kakumoto S, Ando K, Yamamoto M, Ochiai T, Tsunaki T, Hioki H, Shimura T, Yashima F, Asami M, Yamanaka F, Ohno Y, Nakazawa G, Hachinohe D, Fuku Y, Otsuka T, Hayashida K, Of The Ocean-Tavi Investigators OB. Incidence, predictors, and clinical impact of hypoattenuating leaflet thickening following SAPIEN 3 Ultra RESILIA implantation. EuroIntervention. 2025 Nov 14;21(22):1338-1349.