構造的心疾患(SHD)カテーテル治療の多施設レジストリーグループ『OCEAN-SHD研究会』
Optimized CathEter vAlvular iNtervention Structual Heart Disease

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Title :
Midterm outcomes of transcatheter aortic valve replacement in patients with active cancer
活動性癌を有する患者における経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)の中期予後
About :
大動脈弁狭窄症(AS)と活動性癌を併発する患者に対する経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)の臨床的予後は、十分に研究されていない。本研究では、ASと活動性癌を診断された患者におけるTAVI後の中期予後を評価することを目的とした。
OCEAN-TAVIレジストリのデータを用いて、TAVI施行時に活動性癌を有する患者と、癌を有さない患者の予後および臨床結果を比較した。その結果、2013年10月から2017年7月までにTAVIを受けた2336人のうち、89人(3.8%)が活動性癌を有し、2247人は有していなかった。活動性癌を有する患者のうち、49人はステージ1または2の限局性癌であった。TAVI前に確認された癌の種類は、大腸癌(21%)、前立腺癌(18%)、肺癌(15%)、肝臓癌(11%)、乳癌(9%)であった。手技合併症や30日死亡率は両群で同等であったが、TAVI後の3年生存率は活動性癌を有する患者(64.7%)が癌を有さない患者(74.7%)に比べて有意に低かった(p=0.016)。一方で、限局性癌(ステージ1または2)の患者の3年生存率は、癌を有さない患者と有意差が見られなかった(70.6% vs 74.7%、p=0.50)。
以上の結果より、活動性癌を有する患者では、TAVI後の中期生存率が低下するが、限局性癌(ステージ1または2)の場合、癌を有さない患者と生存率に差は見られなかった。TAVIは活動性癌を有するAS患者にとって有効な治療手段であるが、癌の種類やステージ、予後を慎重に考慮し、治療方針を決定する必要がある。
Author :
Noguchi M, Tabata M, Ito J, Kato N, Obunai K, Watanabe H, Yashima F,
Watanabe Y, Naganuma T, Yamawaki M, Yamanaka F, Shirai S, Ueno H,
Tada N, Yamamoto M, Hayashida K; OCEAN-TAVI investigators. Open Heart.
2024;11:e002573.