構造的心疾患(SHD)カテーテル治療の多施設レジストリーグループ『OCEAN-SHD研究会』
Optimized CathEter vAlvular iNtervention Structual Heart Disease

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コンセプト

研究の目的

近年弁膜症を初めとする心構造疾患(SHD, structural heart disease)に対するカテーテルインターベンションが世界中で急速に発展しています。
特に2002年にフランスで生まれた TAVI は、2007年にヨーロッパでCEマーク取得、2011年にアメリカでFDA承認を得て、全世界で拡大し、すでに標準的な治療となっています。2013年より日本でも薬事承認・保険償還を得て現在実施施設が拡大していますが、今後世界標準に追いつき対等に比肩するレベルに達することは急務です。

また僧帽弁閉鎖不全症に対するPMVR(percutaneous mitral valve repair)も弁膜症治療の重要なオプションとして欧米においては日常診療の一部となりつつありますが、未だ日本では使用することができず、このような新規弁膜症の治療デバイスについて知見を広げることが重要です。

本研究会ではSHDに対するカテーテルインターベンションの多施設レジストリーの構築を行い、詳細な検討を行い、これにより日本から新たなエビデンスの発信し、世界の医療の発展に寄与することが目的です。
本会では患者治療成績の向上、国際交流、日本からのデータ発信の促進を目指していきます。

コンセプト

従来単施設研究では日常臨床に即した詳しいデータ収集は可能であるものの、症例数が少なく真実を得るための解析には足らない問題点がありました。一方多施設共同研究は、登録症例数は多いものの、収集できるデータ項目には限りがあり、余り深いデータが出しにくく、欠損値やデータクリーニングも非常に困難を伴うという問題点がありました。
これらの問題点を解決するため、本研究会は気心の知れたhigh volume centerのみで構成し、一切のinvitationを行わず強い自己の意思で参加する施設のみとすることにより、データ収集の質を上げています。さらに政治的な活動は排除し、目的を日本から世界の患者さんのためにデータを発信するという一点のみに特化しています。さらに、会員全員が一つずつテーマを持ち第一筆者として論文を執筆していくことにより、一人ひとりが目標に向けて走って行く主役となって個々の夢、患者さんへの思いを実現していただこうとしています。